セヤナーについてまったりほのぼのまとめます

昔々、あるところに仲の良いおじいさんとおばあさんが一緒に暮らしていました。



ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。



「ヨネー オオキナー モモヨネー オジイサントー タベルヨネー」



おばあさんが桃を家へ持って帰って、桃を切ると、中から桃のように鮮やかなピンク色の子セヤナーが出てきました。



「ヤデー!!」



「ヨネー モモカラー オチビチャンガー デテキタヨネー オジイサーン オドロイタネー」



「ズンダァ」



おばあさんとおじいさんは桃から子セヤナーが出てきたことにとても驚きました。



「オジイサーン ウチニハー オチビチャンガー イナイヨネー コノコヲー オチビチャントシテー ソダテルヨネー」



「ズンダァ」



子供が居なかったおじいさんとおばあさんは、桃から出てきた子セヤナーをモモタローと名付けて育てることにしました。



モモタローはおじいさんとおばあさんに愛情いっぱい育てられてすくすくと育ちました。











そしてある日



「オジーチャン オバーチャン ウチナー オニタイジー イッテクルデー」



モモタローは鬼退治に行くと言いました。



「ヨネー ワカッタヨネー クルマニー キヲツケテー イクンダヨネー」



「ズンダァ」



おじいさんはずんだ餅をモモタローに渡しました。



「ヤデー オジーチャン アリガトナー」



ずんだ餅を受け取ったモモタローは元気に出かけて行きました。



「バンゴハンマデニハー カエッテー クルンダヨネー」



「ズンダァ」



おじいさんとおばあさんに見送られたモモタローは桃印の鉢巻を巻いて鬼退治に向かいます。










モモタローが歩いていると、犬を見かけました。



「ウチナー モモタロー ヤデー」



モモタローは犬に挨拶をしました。



「ワンワン これは可愛らしい桃太郎だ。 飴食べるか?」



犬はモモタローに飴を渡しました。



「ヤデー アリガトナー」



モモタローはもらった飴を食べながら犬に話しかけます。



「イヌサーン オニタイジー イッショニー イコー」



モモタローはずんだ餅を差し出して犬を仲間に誘いました。



「ワンワン 痛いのは嫌だぞ それにずんだ餅よりビーフジャーキーが好きだぞ」



「セヤカァ…」



「ワンワン ここから鬼ヶ島まで遠いぞ 暇だから俺が連れて行ってやるよ」



そう言うと犬は頭の上にモモタローを乗せて歩き出しました。



「ヤデー! イヌサーン アリガトナー!」












モモタローが犬と一緒に歩いていると、今度は猿と出会いました。



「オサルサーン ウチナー モモタロー ヤデー」



モモタローは猿に挨拶をしました。



「ウキー これは可愛らしい桃太郎だ。 グミ食べるかい?」



猿はモモタローにグミを渡しました。



「ヤデー アリガトナー」



モモタローはもらったグミを食べながら猿に話しかけます。



「オサルサーン オニタイジー イッショニー イコー」



モモタローはずんだ餅を差し出して猿を仲間に誘いました。



「ウキー 争い事は嫌いだぞ それにずんだ餅よりバナナが好きだぞ」



「セヤカァ…」



「ウキー お前ら鬼ヶ島はこっちじゃないぞ 暇だから俺が道案内してやるよ」



「ワンワン 道を間違えてたか」



「ヤデー! オサルサーン アリガトナー!」



こうして猿が一緒についてきてくれることになりました。










モモタローが犬と猿と一緒に歩いていると、今度はずん子鳥と出会いました。



「………」



ずん子鳥は黙ってモモタロー達に近づきます。



「ワンワン ここは話の流れ的にキジじゃないのか?」



「ウキー まぁ同じ鳥だしいいんじゃないのか? しかしこいつ喋らないな」



「トリサーン イッショニー オニタイジー イコー」



モモタローはずんだ餅を差し出してずん子鳥を仲間に誘いました。



ずん子鳥は黙ってずんだ餅を食べました。



「ワンワン ついてきてくれるみたいだぞ」



「ウキー こいつ何も言ってないぞ」



「ワンワン ずんだ餅を食べたってことは了承したってことだろ」



「ウキー そうかな…?」



「ヨーシ トリサーン イッショニー イコー」



「………」



ずん子鳥は黙ってモモタロー達についていきました。



こうして犬、猿、ずん子鳥を仲間にしたモモタローは鬼ヶ島へ向かいました。















道中、特に危険な目に合うことも無く鬼ヶ島へ到着しました。




「いらっしゃいませー 『総合飲食店鬼ヶ島』へようこそ! 何をお求めですか?」



愛想の良い桃色の鬼がニコニコと話しかけて来ました。



「ワンワン ビーフジャーキーください」



「ウキー バナナが欲しいぞ」



「……」



「はい、ビーフジャーキーとバナナとずんだ餅ですね! ではごゆっくりどうぞ!!」



犬、猿、ずん子鳥は店内に入って食事を始めました。





「ウチナー モモタロー ヤデー」



モモタローは桃色の鬼に話しかけました。



「あら、可愛らしい桃太郎さんね。 うちに何か御用?」



「ウチナー オニタイジー」



「あら、鬼退治? 店長ぉー 何か悪いことしましたぁ?」



桃色の鬼がそう言うと赤鬼がやってきました



「いや、うちはちゃんと許可取って営業してるんだが…特に問題は無いはずだよ」



「ですよねぇ ごめんねー 特に何も悪いことはしてないの」



「オタカラー チョウダイー」



モモタローはお宝を催促します。



「お宝…? 店長ぉー そういえば昔あった金銀財宝ってどうしたんですか?」



「ああ、あれは先代が売ってしまったよ。この店の資本金にするためにね」



「そうですか…ごめんねーお宝ももうないの」



「セヤカァ…」



モモタローはしょんぼりします。



「ん? この子鉢巻に何か紙がついてるぞ」



赤鬼店長はモモタローの鉢巻に何か紙が差し込んであることに気づき、それを取り出しました。



「手紙だ。なになに…」





『赤鬼店長へ



とても可愛らしい孫が出来たので顔見せに向かわせます。



それからずんだ餅100個と冷凍ナポリタンを6個と冷凍エビフライを10個送ってください。



ズンダァより』






「おお、君はズンダァさんが言ってたお孫ちゃんか!! ズンダァさんにはいつもお世話になってるよ」



赤鬼店長はモモタローの頭を撫でます。



「桃鬼君、この子に特上エビフライを上げてくれ」



「わかりましたー さぁ桃太郎ちゃん、こっちにおいで おいしいエビフライをあげるよ」



「エビフライー♪」









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「ワンワン ビーフジャーキー美味かった」



「ウキー バナナ食いすぎてしまったぞ」



「………」



「エビフライー ウマカッタデー」



「ワンワン それじゃあ支払いに行くぞ」






「ありがとうございました。お支払いはどうなさいますか?」



「ワンワン 桃太郎ちゃんの分は俺が払います」



「ウキー オイラも出すぜ」



「………」(無言で財布を取り出す)



「いえ、桃太郎ちゃんの分はもう頂いております。」



「ワンワン いつの間に…」



「皆様お支払い方法はどうなさいますか?」



「「「 カードで 」」」



「ウキー ずん子鳥さんよ、いまお前喋らなかったか?」



「………」(無言でカードを取り出す)











こうして、初めてのおつかいを終えたモモタローは無事におじいさんとおばあさんの元に帰り着きました。



「オニサーン ヤサシカッタデー エビフライー ウマカッター」



「ヨカッタネー サァー バンゴハンヲー タベヨウネー」



「ズンダァ」






めでたしめでたし

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