セヤナーについてまったりほのぼのまとめます

「じゃあ行ってくるからね、いい子でお留守番しててね」



「カイヌシサーン イッテラッシャーイ ヤデー」



セヤナーの飼い主さんである女子大生は、いつもどおりセヤナーに留守を預けて大学へ向かいました。



飼い主さんはセヤナーを信頼しており、飼い主が外出中でもセヤナーを水槽の中に閉じ込めておくことはなく、水槽を自由に出入りできるようにしていました。



1人になったセヤナーはいつものようにベランダに出て日向ぼっこをしていました。



飼い主さんとセヤナーが住んでる家はマンションの5階、泥棒が入ることはまず無いので、飼い主さんはセヤナーが日向ぼっこができるように、ベランダへ続く窓の鍵は開けたままにしておいたのです。



「ヤデー アッタカイー キモチエーナー」



セヤナーは日を浴びて気持ちよくなり、眠ってしまいました。



日向ぼっこはセヤナーにとっての日常でしたが、今日はいつもと違う出来事がセヤナーを襲いました。



なんとカラスがセヤナーを狙ってきたのです。



「カァァァァ!!」



カラスは足でセヤナーを掴み、巣に持ち帰ろうとします。



「ヤァァァァ!? コワイィィィ!!! ヤメテェェェェ!!」



目を覚ましたセヤナーは暴れますが、このセヤナーはまだ体が成長しきった大人の個体ではないため、カラスに体を持ち上げられ、連れていかれてしまいました。













「ヤァァァァァ!!! ハナシテェェェェ!!!」



セヤナーはカラスの足の中で暴れ続けました。



必死に暴れたのが功を奏したのか、カラスの足から抜け出すことができました。



「ヤァァァァァ!! オチルゥゥゥ!!!」



セヤナーはカラスから逃れることは出来ましたが、そのまま落下してしまいます。



そしてセヤナーは木の上に落下しました。葉っぱがクッションになったため、怪我をすることはありませんでしたが…



「ヤァァァァァ!? ココドコー!? コワイー!!」



カラスに連れ去られたセヤナーは完全に見知らぬ山に来てしまいました。



辺りを見回しても、人間は誰も見当たりません。



「ヤァァァァァ!! カイヌシサーン!! タスケテー!!」



セヤナーは大声を出して助けを求めましたが、飼い主さんは現れることはありませんでした。



「ウワァァァン!! カイヌシサーン!!」



とうとうセヤナーは泣き出してしまいました。全く知らない土地でひとりぼっちになってしまったので無理はありません。



しばらくセヤナーは泣き続けました。




















セヤナーが泣き続けていると、その声を聞きつけたものがセヤナーの前に姿を現しました。



「ヨネェ?」



セヤナーの前に姿を現したのはダヨネーでした。



「ヨネー オネーチャン?」



ダヨネーは泣きじゃくるセヤナーに話しかけます。



「!!! アオイー!! アオイー!! タスケテー!! コワイー!!」



ダヨネーに気づいたセヤナーはダヨネーに助けを求めました。



「ヨネー オネーチャン オチツイテー」



ダヨネーはセヤナーを泣き止ませようと撫でるように体をセヤナーに優しくこすりつけました。



「ヤデー…」



ダヨネーに撫でられたセヤナーはやっと泣き止み、落ち着きを取り戻しました。



「ヨネー ワタシー オネーチャン ハジメテー ミター ヨネー」



この山に住んでいたダヨネーはセヤナーを見たのは初めてでした。



「ヤー ウチモー アオイー ミタノー ハジメテー」



そして飼われていたセヤナーもダヨネーを見たのは初めてでした。



「オネーチャン ドウシタノー?」



ダヨネーはセヤナーが泣いていた理由を尋ねました。






「ウチナー……」







セヤナーはダヨネーに自分は飼いセヤナーであること、そしてカラスに連れ去られてここに来たことを説明しました。



「オネーチャン カワイソー トリアエズー ワタシタチノー オウチニー クルトイイヨー」



「ヤー? エエンカー?」



「ヨネー イッショニー イコウー ヨネー」



ダヨネーはセヤナーを自分の住処に案内しました。















そしてセヤナーはダヨネーの住処にたどり着きました。



「ミンナー タダイマー ヨネー」



ダヨネーがただいまというと、他のダヨネー達が話しかけます。



「オカエリー」



「オカエリナサーイ」



「オツカレサマー ヨネー」



皆がお帰りを言うと1匹がセヤナーの存在に気づきました。



「ヨネェ? ソノオネーチャン ドウシタノー?」



「ジツハネー……」



セヤナーを連れてきたダヨネーは皆に事の経緯を話しました。



「ヨネー オネーチャン カワイソー」



「ココデー ユックリー スルトイイネー」



「ヨネー オモテナシー スルヨネー」



ダヨネー達はセヤナーを快く受けいれました。



「ヤデー!! アオイー!! アリガトナー!!」

















「ゴハンニー スルヨネー」



「ハコンデー クルヨネー」



ダヨネーはそう言うと食料を運び始めました。



「ヤー ウチモー」



セヤナーもダヨネーのお手伝いをしようとしましたが



「ヨネー オネーチャンハー ツカレテルカラー ヤスンデテー イイヨネー」



ダヨネーはセヤナーに気を使って休ませようとしました。



「ヤー デモー」



セヤナーは申し訳なさそうな顔をします。



「ヨネー オネーチャンハー オキャクサンヨネー オモテナシー スルカラー マッテテネー」



ダヨネーがそう言うので、セヤナーは待つことにしました。



「アオイー アリガトナー!」







この山はダヨネー達の天敵が少なく食料も豊富なため、ダヨネー達は何不自由なく暮らしており、本来自分達の仲間ではない飼いセヤナーに優しくできるほど、ダヨネー達は健やかに育ってきたのです。







そしてダヨネー達は保管していた食料を並べました。



出された食事は、山菜や木の実、そして果物でした。



「ヨネー ニンゲンサンノー ゴハンニー クラベタラー オイシクナイカモー ヨネー」



ダヨネーは、この食事ではセヤナーが満足できないのではないかと心配でした。



「ヤデー イタダキマスー!」



セヤナーは出された食事を食べ出しました。



「ウッ……」



「ヨネー? オネーチャン ダイジョーブー?」



食事を食べてから身を震わせるセヤナーを見て、ダヨネーは心配しました。



「ウッ……ウマイー!」



正直、いつもセヤナーフードや、飼い主さんが作るご飯を食べていたセヤナーからすると、味付けされていない山菜は、美味しいものではありませんでした。



しかし、自分のためにダヨネー達が食事を出してくれたことが嬉しかったので、セヤナーは気を使って美味しいと言ったのでした。



ここのダヨネー達と同じように、このセヤナーも優しくしっかりした飼い主さんに育てられたため、優しいセヤナーとして育ったのです。



「ヨネー ヨカッター」



セヤナーの反応を見て、ダヨネーもセヤナーが気を使ってることになんとなく気づきましたが、セヤナーの気持ちを汲み取って、気づかないふりをしたのでした。














それから1週間が過ぎました。



セヤナーはここの生活に慣れて、ダヨネーと一緒にエサを探したり、一緒に遊んだりするようになりました。



最初は美味しくないと思っていた食事も徐々に慣れて、美味しいと思うようになってきました。



セヤナーの適応能力の高さは味覚にも活かされていたのです。














「アオイー オニゴッコヤデー♪」



「ヨネー オネーチャン オイカケルヨー♪」



「オネーチャン マテー♪」



セヤナーはダヨネー達にとても人気で、愛されていました。
















しかしセヤナーがダヨネー達の元に来てから2週間が経ったころ…













「ヤァァァァァ!! セヤナー カイヌシサンニー アイタイー!!」



セヤナーは泣きじゃくってしまいました。



ここの生活にも慣れて、ダヨネー達と一緒にいるのも楽しかったのですが、それでもセヤナーは大好きな飼い主さんに会いたくなってしまったのでした。



「ヨネー…」



「オネーチャン カワイソウー」



「デモー ドウスレバイイカー ワカラナイヨネー」



ダヨネー達もなんとかしてあげたかったのですが、ダヨネー達にはどうすればいいのかわかりませんでした。



「ワタシー オネーチャンツレテー ヤマヲー オリルヨー」



セヤナーを連れて山を降りると言い出したのは、一番最初にセヤナーと出会ったダヨネーでした。



「ヨネー? ドウシテー?」



他のダヨネーは何故そのようなことをすると言い出したのかわかりませんでした。



「オネーチャンノー カミカザリニー ツイテルー コレヲー ミタラー ニンゲンサンー タスケテクレルカモー ヨネー」



ダヨネーが指す「これ」とは、セヤナーの髪飾りについているタグでした。



現在、ペットショップで販売しているセヤナーとダヨネーには、住所を記載したタグを髪飾りに付けることが義務付けされているのです。



「デモー ソレデー タスケテクレルカー ワカラナイヨー」



しかしダヨネー達は『髪飾りにタグを付けている個体は人間に飼われている』ことしか知らなかったため、タグに住所が示されていることは知りませんでした。セヤナーと最初に出会ったダヨネーが『髪飾りを見たら人間がどうにかしてくれる』というのは、他のダヨネーからしたら憶測でしかなかったのです。



「ソレニー ココカラー ハナレタラー アブナイヨー」



「ダヨダヨー モシカシタラー シンジャウカモー シレナイヨー」



ダヨネー達はここ一帯が安全であることを理解していました。だからここから離れようとしなかったのです。



もしかしたらここから離れたら危険な目に合うかもしれない。慎重なダヨネー達は、そう考えていました。



「デモデモー オネーチャン カワイソウー ワタシー ナントカー シテアゲタイー」



最初にセヤナーと出会ったダヨネーはそれでもセヤナーを助けたいと考えていました。





それからダヨネー達は話し合いをしましたが、最初にセヤナーと出会ったダヨネーは、『なんとしてもセヤナーを助けたい』という考えを変えず、他のダヨネー達は『危ないからやめよう』という考えを変えることはありませんでした。



「ワカッター ソコマデイウナラー モウー トメナイヨネー」



「ヨネェ!?」



「アブナイヨー!?」



1匹のダヨネーがそう言うと、他のダヨネー達は驚きました。



「デモー コノコノー イシハー カタイヨネー ワタシタチジャー トメラレナイヨネー」



セヤナーを助けたいダヨネーの意志は強く、他のダヨネーの意見を聞き入れる様子はありませんでした。



「デモデモー」



「アブナイヨー」



他のダヨネー達はそれでも心配でたまらない様子でした。



「キケンナノハー ワカッテルケドー ソレデモー ワタシハー イクヨネー」



ダヨネーは危険なことを承知で、山を降りるつもりでした。



「ワカッター ワタシモー トメナイヨネー」



「シンチョウニー ヤマヲー オリルンダヨー?」



他のダヨネー達も説得を諦めました。



「オネーチャン アシター ヤマヲー オリルヨー アブナイケドー ダイジョーブー?」



「アオイー! アリガトナー! ウチナー! ガンバルデー!」



こうしてセヤナーとダヨネーは山を降りることになりました。

















次の日、ダヨネーとセヤナーは食料を入れた風呂敷を持って山を降り始めました。







「ウマイー! ウマイー!」



「オネーチャン! タベスギヨネー! シンチョウニー タベナイトー ダメヨネー!」



セヤナーが持ってきた食料を食べ過ぎたり……








「ヤアアア!! ナガサレルー タスケテー アオイー!!」



「オネーチャン! ナニシテルノー!?」



セヤナーが足を滑らせて川に落ちたり……









「ヤデヤデヤデ!! ワライガー!! トマランー!! ヤデヤデヤデ!!」



「オネーチャン! ソノキノコハー! タベチャダメー!!」



セヤナーがワライタケを食べてしまったり……








「オネーチャン シズカニー スルヨネー シズカニー シテレバー ミツカラナイー ヨネー」



「ヘックシ!!」



「ニャア?」



「!! オネーチャン ニゲルヨネー!!」



「ニャー……?」



猫から身を隠していたところをセヤナーがくしゃみをしたせいで見つかったり……








野生生活経験が無かったセヤナーが度々足を引っ張ったのですが、ダヨネーが助けに入ることで事なきを得ました。



セヤナーとダヨネーは特に大きな危険に合うことも無く、順調に山を降りていきました。










そもそもこの山全体がセヤナー好きの人間が管理をしている山で、セヤナー達がとても暮らしやすい山だったのですが、慎重で活動範囲を狭めていたダヨネー達はそのことを知らなかったのでした。








そしてセヤナーとダヨネーは山を降り、街まで辿り着くことができました。







「ヨネー オネーチャン ヤマヲー オリレタヨー♪」



「アオイー ヤッタデー! アリガトナー!」



「キョウハー モウー オソイカラー ココデー ネヨウネー」



セヤナーとダヨネーは近くにあった茂みに身を潜め、眠ることにしました。











「うっぷ…飲みすぎた…吐きそうだ…」



「もー先輩飲みすぎですよー」



「やべぇ…マジで吐きそう」



「仕方ないですね、そこの茂みで吐いてきたらどうですか?」



「そうするわ…」



後輩に促された先輩は茂みで吐くことにしました。









「ふぅ……すっきりしたぜ……ん?」



セーヤー…セーヤー…セーヤー…



スヤスヤ……スヤスヤ……




茂みで吐いた先輩は何やら声が聞こえてくることに気づきました。



「おーい後輩!! 見てみろよー! 野良セヤナーと野良ダヨネーがいるぞー」



寝ているセヤナーとダヨネーに気づいた先輩は後輩を呼びつけました。



「おお、野良セヤナーに野良ダヨネーですか。久々に見ましたよ。かわいいですね」



「そうだな。俺も久々に見たわ」



「あれ…?こっちのセヤナーは髪飾りにタグつけてますよ。こいつは飼いセヤナーじゃないですか?」



「本当だ。迷子セヤナーかな?」



「それか捨てられたのかもしれませんね」



「でも今はセヤナーとダヨネーは飼うのに色々と制限あるし、捨てられることは無いと思うぞ」



「そうなんですか?先輩詳しいですね」



「だから多分迷子セヤナーだと思うぞ」



先輩と後輩の話が聞こえてきたダヨネーは目を覚ましました。






「……ヨネー?」



「おっ…目を覚ましたみたいだぞ」



「ヨネー!! ニンゲンサンー! オネーチャンヲー! タスケテー!」



目の前の人間に気づいたダヨネーは二人に助けを求めました。



「ほら、助けてって言ってるし迷子だろ」



「そうみたいですね」



「タグに記載されてる住所は……なんだ近くじゃないか、連れて行くか」



「えー 警察に預けましょうよー」



「馬鹿野郎!! ペットが居なくなった飼い主の気持ちがわからないのか!! すぐにでも会わせてやるべきだろ!!」



「もーこの酔っぱらいは……」



「さぁいくぞ」



「でもこっちのダヨネーはタグつけてないですけど…」



「タグを付けてるセヤナーと一緒にいるから、きっと一緒に飼われてるんだろ。ダヨネーも連れて行くぞ」



「そうですかね…?」



「いいから行くぞ」



そういうと二人はセヤナーとダヨネーを抱えて歩きだしました。セヤナーは呑気に寝たままです。



「ヨ…ヨネー ワタシハー…」



ダヨネーは自分は飼いダヨネーではないと言おうとしましたが、二人の勢いに押されて何も言えずにいました。

















「おーし、着いたな。すいませーん」



先輩はそう言うとチャイムを鳴らしました。



「はーい…どなたですか…」



そう言うと中から飼い主さんが出てきました。元気が無く、目には泣き腫らしたあとがあります。



「ここの住所のタグをつけたセヤナーを拾ったんですけど、あなたの飼いセヤナーですよね?」



先輩はそう言うと眠ったままのセヤナーを飼い主の前に出しました。



「……………!!」



飼い主はセヤナーを抱きしめて泣き出しました。



「セヤナーちゃああああああああん!! 良かったあああああああああああああ!!」



「ヤー…? カイヌシサーン?」



セヤナーはやっと目を覚ましました。そして飼い主さんに気づき泣き出しました。



「ヤアアアアアアアアアアアアアア!! カイヌシサァァァァァァン!! ヤァァァァァァァァァ!!」











「ほら、連れてきてよかっただろ?」



先輩は満足そうに後輩に言いました。



「そうですね」



後輩も嬉しそうでした。



「あの…すいません、こっちのダヨネーもあなたの飼いダヨネーですか?」



後輩は抱きかかえたダヨネーを飼い主さんの前に差し出しましたが…



「? いえ、うちはセヤナーちゃんしか飼っていませんが…?」



飼い主さんは首を傾げます。



「ほらー! やっぱり違うじゃないですかー!」



後輩は先輩に怒りました。



「そ…そうか…一緒に居たからてっきり一緒に飼われていたかと……うっぷ……やべえ、また吐きそう」



先輩は再び吐きそうになりました。



「うわああああ!! ちょっと!! 人の家の前ですよ!! 我慢してください!!」



後輩は焦りだします。



「すいません!! この馬鹿がもう限界なので連れて帰ります!! 失礼しましたー!!」



後輩は先輩を連れて慌てて出ていきました。












「ヨ…ヨネー…」



残されたダヨネーは気まずそうな顔をしています。



(どうしよう…)



飼い主さんもダヨネーを見て気まずそうな顔をしました。



「カイヌシサーン アオイー ウチヲー ココマデー ツレテキテクレタノー」



セヤナーは飼い主さんに話しかけました。



「あら、そうなの?」



「ウチナー アオイニー ゴハンー モラッター イッパイー タスケテー モラッタノー」



「あらあら、本当?」



「ヨ…ヨネー」



ダヨネーはどうすればいいかわからず戸惑ったままでした。



「じゃあお礼をしなきゃいけないね。とりあえず中に入ろうね」



飼い主さんはセヤナーとダヨネーを抱きかかえて家に入りました。







それからセヤナーは飼い主さんにいろんな話をしました。



日向ぼっこをしてたらカラスに連れ去られたこと。



山で困っていたところをダヨネー達に助けられたこと。



ダヨネーが一緒に山を降りてきてくれたことを…








「そんなことがあったの…ダヨネーちゃん、ありがとうね。ナポリタンをあげるからちょっと待っててね」



「ヨネー? イイノー?」



「もちろん。セヤナーちゃんを助けてくれたお礼よ」



「ヨネー!! アリガトネー!!」






飼い主さんはナポリタンをレンジで解凍してダヨネーに与えました。



「ヨネェェェ!! オイシイー!!」



ダヨネーは初めてナポリタンを食べました。



(かわいい…)



分け与えられたナポリタンをダヨネーはすごい早さで食べきりました。



「ゴチソウサマダヨー アリガトネー♪」



(かわいい…かわいい…)



「ねぇ、よかったらうちの子にならない?」



飼い主さんはダヨネーに提案しました。



「ヨネェ? ワタシー カイダヨネー?」



「そう、飼いダヨネーになるの。セヤナーちゃんも懐いてるし、出来ればそうなってほしいんだけど」



「ヤー! アオイー! ウチナー! イッショガイイー!」



「ほら、セヤナーちゃんもそう言ってるし」



「ヨネー! ワタシー! カイダヨネーニー! ナルー!」



「ヤー! アオイー!」



「オネーチャーン!」



セヤナーとダヨネーは嬉しくてぴょんぴょん跳ねました。













それから度々セヤナーとダヨネーと飼い主さんは、ダヨネーに案内されてダヨネーが元々居た山に遊びに行き、仲間と一緒に遊んだりして平和に暮らしました。




めでたしめでたし。

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